研究課題/領域番号 |
24520509
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
田中 ゆかり 日本大学, 文理学部, 教授 (40305503)
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研究分担者 |
高木 千恵 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (50454591)
林 直樹 日本大学, 文理学部, 助手 (70707869)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | とびはね音調 / スマホ調査 / シミュレーション法 / 音調研究と文法研究の融合 / 言う調査 / 聞く調査 / 言語意識 |
研究実績の概要 |
最終年度は、本研究課題である「とびはね音調」の実態と意識に特化した調査サイトを構築し、動作テストを兼ねた首都圏大学生調査を実施した。動作テストを兼ねたことによって、スマホのキャリアや機種などの多様性にかなりの程度対応できるような実用的な調査サイトとなった。「ことばの発音調査サイト」URLは次の通り。http://maki.e-secure.co.jp/tobihane/ この調査の特色は、従来の対面式調査と聞き取りアンケート調査をスマホ対応に発展させたもので、スマホユーザーであれば、全国どこからでもいつでも好きなときに参加できるような調査方法である。調査協力者をまず調査許諾画面において登録制とすることによって、セキュリティーにも配慮している。また、調査謝礼も調査サイト経由で渡すことが可能となった。データの管理については別にIDとパスワード付きの管理画面を用意しており、何重にもセキュリティーに配慮した。 「ことばの発音調査サイト」は、「言う調査」「聞く調査」「言語意識調査」の大きく3パートで構成されており、申請者が本研究課題も含め、これまでに蓄積してきた方法と知見をコンパクトにスマホ調査としてカスタマイズしたものである。「言う調査」は、文法研究と音調研究の融合に基づくシミュレーション法を採用し、非対面でも適切な画像と指示文を提示することによってコンテクスト依存の強い音調調査の非対面調査を可能とした。 この他、全国聞き取りアンケート調査や対面調査などに基づく「とびはね音調」にかんする報告をプロジェクトメンバーそれぞれが研究期間中に公開し、「とびはね音調」の実態と意識にかんする新しい知見を付け加えた。総合的にみて、「とびはね音調」にかんする新しい知見を得たこと、音調にかんする現代に見合う新しい調査方法を開発したことなどが、本研究課題の成果といえるだろう。
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備考 |
「とびはね音調」の実態と意識にかんするスマホ専用調査サイト(要登録)
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