研究課題/領域番号 |
24520532
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
鈴木 猛 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00187741)
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キーワード | 結果構文 / 移動様態 / パーティクル / 前置詞句 / 移動動詞 / 述語 |
研究概要 |
研究協力者栁澤紗智の協力のもと中高生を対象に行った結果構文とパーティクル構文の習熟度を調べる調査の成果を、論文として発表した。データは、習った・習っていないという学習の有無から直接導けるものとなってしまい、予測していた基本的な構文からの影響・発達を観察することができなかった。 一方、基礎研究の一部をアメリカの学会で発表し、前年度に続いて、結果構文等の基礎となる移動動詞に関する日本語の特徴を詳しく調べ、英語の移動動詞との違いをさらに明確にした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査を行い結果を発表できたこと、さらに関連研究を国際学会で発表できたことから研究は堅実に進行中であると言えるが、調査の結果には予測と異なる部分があり、調べ方に工夫が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
L2関連の研究を手本として、調査の仕方を見直す。 パーティクル構文に関して、母語話者と日本人学習者の間にはその基本性にかなりの違いがあると考えられ、その点を明確にしたい。母語話者にとってパーティクルは動詞のない最初期の発話で頻出する最も基本的な要素であるのに対して、日本人学習者にパーティクルはなかなか定着しない。この違いがさらに強結果構文の学習に連動していると考えている。
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