海事英語では機能語削除が常に可能であるとされていたが、1)代名詞が主語の場合、2)主語が定冠詞で始まる場合、3)従属節内の場合、において、be動詞脱落が許されないことを母語話者への実験により示した。 さらに、類型論で発見された繋辞脱落を支配する含意普遍-名詞>形容詞>動詞-が英語内部でも働いていることを確認するとともに、海事英語のbe動詞脱落も、この一般化に矛盾しないことを示した。 最後に、この含意普遍には、等位接続可能範疇に関する含意普遍-名詞>形容詞>動詞>文-との類似性があることを指摘し、両者が、名詞と文が両端を占める「経時安定性の尺度」に従って、動的に形成されるという仮説を提案した。
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