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2013 年度 実施状況報告書

統語標識付き史的コーパスにおける多重否定の変化についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520551
研究機関常磐大学

研究代表者

伊藤 礼子  常磐大学, 国際学部, 教授 (30151559)

キーワード中英語 / 多重否定 / コーパス / フランス語
研究概要

2013年度検索した統語標識付きコーパスthe Penn-Helsinki Parsed Corpus of Middle English(PPCME2)の多重否定構文については、ne V, ne V not, not ne V, not Vの4型に分け、分析・考察を行った。その結果ne V not型はM2(1250-1350)で1,000語あたり5.39語と高頻度を示し、その後M23/M3(1350-1420)になるとnot V 型が6.06と主流で、先行研究と同様であった。またPPCME2のM2の総語数が少いが、ne V not型はフランス語あるいはラテン語からの翻訳が多いことも判明した。それらについて、2013年5月2日~4日までスペインムルシア大学で開催されたThe 8th International Conference on Middle Englishで"The French Influence on Multiple Negation in Middle English: A Corpus Study"のタイトルで発表した。
先行研究でも中英語のテキストの翻訳が多さが指摘されている。PPCME2では原本と写本の時期が記されているが、M2の写本はその量の少なさが際立ち、またほとんどが翻訳で、コーパス編纂の問題点が指摘できた。
2014年度英語論文提出のため、まとめに取り掛かっている。当初4型に分けてきたが、簡潔にne V, ne V not, V notに分け、翻訳であるか否かて考察している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

考察途中ではあったが、2013年5月に国際学会で発表することができ、多くの知見を得た。
英語での論文の執筆途中で、neverを主とするADVとno, non等のQについては今後分析・考察する予定である。また動詞の語源による分析・考察やフランス語の原典との比較はまだ行っていない。

今後の研究の推進方策

さらなる考察を行い、論文完成を目指す。完成後英語母語話者によるネイティブチェックを経て論文を提出する。
併せて、neverを主とするADVとno, non等のQについてや動詞の語源による分析、フランス語の原典との比較・考察も行う。

次年度の研究費の使用計画

英語論文提出のためネイティブチェック料と研究の動向等を知るための学会参加のため。
英語論文の完成のため、英語母語話者のネイティブチェックを依頼する。
2014年10月4日(土)~5日(日)熊本学園大学で実施される英語コーパス学会第40回大会に参加する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The French Influence on Multiple Negation in Middle English: a Corpus-Based Study

    • 著者名/発表者名
      伊藤礼子
    • 学会等名
      the 8th International Conference on Middle English
    • 発表場所
      スペイン ムルシア大学

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公開日: 2015-05-28  

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