規範文法では This book is easy to be read/to read.で前者は非文法的で、後者が正しいとされている。生成文法でも、tough移動という操作から後者のみが定義される。しかし特にアメリカ英語で、前者のpassive tough-infinitives(PTI)が許されるようになってきている。不定詞の主語が常に上昇できるわけではなく、必ず不定詞の態が受動態に限られる。本計画では、これはtough形容詞がもつ語彙的な受動性によると仮定した。その証拠にはtough形容詞以外でも、ready, fitなど語彙に受動的意味を含む形容詞にはPTIが可能である。
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