研究課題/領域番号 |
24520561
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
山路 奈保子 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40588703)
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研究分担者 |
アプドゥハン 恭子 九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00184630)
因 京子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60217239)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 日本語教育 / 会話教材 / 研究留学生 |
研究実績の概要 |
試作教材改良版による試験授業の実施と教育効果の検証:平成25年度に作成した日本語会話教材の改良版を用いて試験授業を行い、教室活動の観察、受講学生のインタビューテスト、ならびに教材に対する評価を問う記入式のアンケート及び聞き取り調査を実施した。平成25年度のインタビュー調査から、学生同士の会話に現れる口語的表現を理解したいというニーズが高いことが判明していたため、平成26年度の試験授業では、導入する表現に関連する口語的表現の紹介をより多く取り入れた。しかし、試験授業後の聞き取り調査では、モデル会話自体がほとんど丁寧体であることに対する不満が多く聞かれた。 自律学習支援のあり方の検討:前年度実施の聞き取り調査から、自習のための資料や課題、副教材へのニーズが高いことが判明していたため、自律学習支援のあり方を検討するため、受講学生および受講経験者の学生を対象に、具体的な自主学習の様相と支援ニーズを探るインタビュー調査を行った。 教材最終版の作成:上記の調査に基づき、試作教材に改良を加え、印刷・製本した。主な改良点は以下の通りである。1)モデル会話の一部を普通体によるものに変更した。また、全体的に、縮約形や口語的表現を多く取り入れ、話し言葉としてより自然に感じられるよう改めた。2)モデル会話やタスクにおいて、場面の理解の助けとなるイラストを追加した。3)教室外での学習を促進するタスクを追加した。さらに、モデル会話と例文について、従来の英語・中国語に加え、タイ語翻訳版も作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
教材本体については、当初の計画通り、試作教材からさらに改良版を作成し、教育効果の検証を2度にわたって行い、最終版を作成することができた。ただし、当初計画にあった教師用指導書は作成途上である。
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今後の研究の推進方策 |
教師用指導書の作成を完了する。 ニーズの多い韓国語翻訳を作成するとともに、中国語、タイ語翻訳の点検を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
試験授業を行い教育効果を検証した結果、部分的に大幅な見直しを行う必要が生じ、教材本体の作成に時間を要したため、翻訳作業に若干の遅れが生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
韓国語版作成と中国語翻訳、タイ語翻訳のチェックの謝金として使用する。
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