研究課題/領域番号 |
24520570
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
三枝 令子 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (60215580)
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研究分担者 |
佐藤 富士子 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (30316913)
三枝 優子 文教大学, 文学部, 講師 (30348198)
青柳 佳子 目白大学短期大学部, 生活科学科, 准教授 (30574032)
川村 よし子 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 教授 (40214704)
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キーワード | 日本語教育 / 介護 / 介護用語 / 医学用語 |
研究概要 |
平成24年度にその前年に電子ファイル化したデータの修正作業を行い、そののち、まず、日本語教育の立場から、難語の取り出しを行った。約1万語を抽出し、それを「病名」「体位名」「介護用語」「カタカナ語」「薬品・分泌物」等に分類した。分類した語については、日本語教育、介護の専門家が同時に、国家試験のために覚えるべき語、国家試験に出た場合にわかりさえすればいい語、介護現場で必要な語のいずれに該当するかを検討した。この作業はいまだ継続して行っている。 上記作業に並行して、医学用語、介護用語の中国語、英語翻訳作業を行った。中国語については、もともと医学用語の多くは中国から輸入されたものであるが、その後、中国語では平易化したものや日本から逆輸入されたものがあり、その実態を明らかにすることを目指している。また、英語については、日本の介護用語にカタカナ語が多用されているが、それが原義と一致しているか否かの確認を行うためである。翻訳作業自体は、おおむね完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
翻訳作業については、質の高い協力者を得て、語数を絞ったこともあり、ほぼ完全な翻訳データが得られている。 日本語教育、介護の両サイドからの難語の検討は、意見の一致を見ないことも多く、検討に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
日本語教育、介護両サイドからの難語の検討を引き続き行う。この中で、難語でかつ平易化が必要と判定された語について、言い換え案を検討する。言い換え案を含め、現場での使用実態をアンケート調査する。また、平成24年度に入手した介護現場における記録(日誌等)を電子ファイル化し、その用語を検討する。 中国語、英語における医学用語、介護用語と日本語のそれとを比較検討し、平易化の参考資料とする。
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次年度の研究費の使用計画 |
医学用語、介護用語の翻訳作業を平成25年度中に終了する予定であったが、作業が予定通りに終了しなかったため。 翻訳作業の謝金に充てる。
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