研究課題/領域番号 |
24520572
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
小川 誉子美 横浜国立大学, 留学生センター, 教授 (50251773)
|
研究分担者 |
河路 由佳 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (00272641)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 日本語教育史 / 資料公開 |
研究概要 |
基盤研究(c)課題番号2152053「日本語教育史テキスト作成に向けた基礎的研究」平成21年度~23年度 の成果は、平成24年3月に冊子として関係者に配布したが、当該分野に関する関心を広げるために、出版交渉を行った結果、一般書としてまとめることで改稿をすすめることとなった。その他、24年度の計画7項目のうち、24年度中の終了をめざした4項目(1.前科研の成果の出版準備、4.現有資料のデジタル化、5.資料収集の国内外の知見収集 7.国際大会で口頭発表を行う)は、以下のとおりである。 1.新しい読者向けに再構成したうえで大幅な改稿を開始した 4.『コトバ』第二期(1939年10月~1950年2月)を電子データ化した。本資料は、海外への日本語普及、日本語教育の関連情報(「外地版」「コトバ情報」)を掲載した日本語教育史研究の基礎資料である。第二期は1939年10月から1944年4月、1948年3月から1950年2月に分かれており、終戦前後に約4年の休刊期間がある。発行所の国語文化研究所は、戦後は国語文化学会と名称を改めた。1940年5月号に新設された「外地版」には、海外への日本語普及についての情報が広く集められ、1942年1月号からは「コトバ情報」として国内外の情報がまとめられるようになった。戦後も「コトバ情報」は存続するが、ローマ字問題など戦後の国語問題が主要な話題となっている。 5.EAJRS(ヨーロッパ日本資料専門家会議:2012年9月19~21日 ベルリン国立図書館にて開催)において日欧双方の史料を用いた研究成果について発表を行い、参加者との意見交換を通じ日欧両地域の日本関連資料の公開の現況と今後の公開の現状について知見を得た。 7.2012日本語教育国際研究大会(2012年8月17~19日 名古屋大学開催)にて共同で口頭発表を行い意見交換を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
24年度の計画7項目のうち、4項目について明確な見通しがたった。このほか、3項目(2「課題・資料集」の計画作業 3 資料リストの作成準備 6資料公開の準備)については、26年度の完成までの継続課題であるが、24年度中に着手し、26年度までの2年間に、コンテンツを整理する。このコンテンツの一部は、26年度の担当の日本語教育史関連の授業【学部・大学院】で試行可能となる見込みである。
|
今後の研究の推進方策 |
1 上記1の原稿を1月に脱稿し、H26年度中の出版をめざす 2 上記1をテキストとして用いる場合の「課題(1.事前課題・2.発展課題)」「文献」を整理し、ウエブ版として作成する 3 国内外で収集した現有の資料をテーマごとに整理し、上記2の「課題」にあらたに「3.関連課題」を設け、統合する 4 資料整理と公開に関し、国内外の学会等に参加し最新情報を得る 5 H26年度公開予定の資料公開の実施に関し、規模や方法等を決定する
|
次年度の研究費の使用計画 |
上記の方策のうち、代表者は1~5を、分担者は1~3を行う このうち、代表者は、4を中心に、分担者は、3を中心に、研究費をあてる ただし、今年度は、実際の研究内容に比べ、研究費が少額なので、別の資金を宛てるなり次年度に計画の一部を充てるなり工夫が必要である。 なお、平成24年度は、人件費、その他を切り詰めたことにより、残額がでた。
|