研究課題/領域番号 |
24520581
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
中川 健司 横浜国立大学, 国際戦略推進以降, 准教授 (20382830)
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研究分担者 |
中村 英三 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (00549991)
山岸 周作 長野大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (30548079)
宮本 秀樹 常磐大学, コミュニティ振興学部, 准教授 (40453401)
布尾 勝一郎 佐賀大学, 全学教育機構, 准教授 (90448019)
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キーワード | 介護福祉士国家試験 / 漢字語彙 / 学習ウェブサイト |
研究概要 |
介護福祉士国家試験対応漢字学習ウェブサイト「介護の漢字サポーター」は2012年8月に英語版を一般公開したが、2013年度は、それに加えてインドネシア語版を開発、8月に一般公開するに至った。このインドネシア語版の独自性として以下のA.B.が挙げられる。 A.広範囲の介護用語をカバーするインドネシア語版の専門語彙教材 B.スマートフォンでの利用を見据えた機能設計 Aについてであるが、本サイトは2124語の介護専門用語のデータを対象としている。現時点でこれほど広範囲の用語をカバーしているインドネシア語版の介護分野の専門語彙教材は他にない。また、介護分野には日本独自の概念,制度が少なくなく、的確なインドネシア語の対訳が存在しない場合があるが,その場合は単純な訳語ではなく、具体的な説明を提示している。 Bについては、スマートフォンの普及が加速している現在、スマートフォンを学習デバイスとして利用する学習者が増えることが見込まれるが,本サイトもこれに対応すべく,スマートフォン画面に合わせた閲覧設定、検索機能の使い勝手の向上(単漢字,読み、二漢字語の検索を一つの検索ウィンドウで可能にした。図2)やシステムの抜本的改良による表示の高速化を施した。 また、EPA候補者の国家試験受験における日本語上の課題として、これまで漢字語彙に注目が集まりがちであったが、カタカナ語についても困難であるというフィードバックが得られたため、現在は介護用語中のカタカナ語についても分析を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・2012年度に一般公開した英語版に加え、開発中だったインドネシア語版についても一般公開することができた。 ・現在一般的になってきているスマートフォンやタブレット端末での学習に対応することができた。
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今後の研究の推進方策 |
EPA候補者に対する学習支援のニーズは①国家試験受験に向け介護専門用語を習得する段階,②ワークブックや国家試験の過去の問題の内容理解のため精読をする段階,③国家試験直前に集中的に過去の問題をこなす段階と学習段階により異なる。前者の「介護の漢字サポーター」は①の段階において,どのような語にどのような漢字が使われているのかなど,専門用語そのものを理解,学習することに有効であるが,②③の段階においては必ずしも効率的な学習支援が可能ではない。そこで、上記の②③の段階における学習支援を目的として介護専門用語検索ウェブサイトの開発に取り組む予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
2014年2月14-16日に横浜で行われた共同研究者の打ち合わせに、研究協力者の1名が大雪のため参加できない者がいたため、その旅費が差額として生じた。 2014年度に予定されている学会出張の旅費として使用予定。
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