研究課題/領域番号 |
24520593
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
門脇 薫 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (40346581)
|
研究分担者 |
中山 英治 いわき明星大学, 人文学部, 准教授 (50546322)
高橋 雅子 立教大学, 外国語学部, 講師 (60635910)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 教師間協働 / 母語話者教師(ネイティブ教師) / 非母語話者教師(ノンネイティブ教師) / 海外の中等教育における日本語教育 / ティーム・ティーチング / 韓国 / タイ |
研究概要 |
本研究1年目は、「1 先行研究調査及び海外の日本語教育研究」「2 海外における実態調査」を中心に行った。 先行研究調査では、英語教育・日本語教育における非母語話者教師の研究・教師間協働に関する実践研究・授業デザイン研究等の文献を収集し、文献リストを作成した(現在も継続作成)。特に日本語教育における教師間協働の先行研究の分析を進めている。 また、海外の日本語教育研究として、タイ・韓国の日本語教育事情(教育政策・外国語政策・最近の動向等)及び中等教育における日本語教育等についての資料・情報収集を行った。これらの日本語教育における教師間協働の実践研究及び各国の日本語教育事情については、本研究会の研究メンバー間で「教師協働研究会」を計6回開催し、意見交換を行った。 海外における実態調査では、日本語母語話者教師(以下「NT」)が特に多い韓国とタイの複数の高校を対象にし、NTと現地で主に指導にあたる日本語非母語話者教師(以下「NNT」)の協働の現場を訪問し、質的調査を行った。特にNNTとNTが共に授業に入る形式のティーム・ティーチング(以下「TT」)を行っている高校において、授業観察及びNNTとNTを対象に個別に聞き取り調査を実施した。 2年目には、広くタイと韓国のNTを対象にNNTとの協働の実態に関する量的調査を行う予定にしているため、1年目は両国の日本語教育の情報収集及び現地の日本語教育関係者とのネットワーク作りを試みた。また、量的調査の具体的な調査方法の検討も行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
韓国の調査が予定より若干遅れている。24年度は韓国の大統領が変わる時期で外国語教育政策も変更する可能性があったため、調査を実施する前に韓国の日本語教育の動向をしばらく観察する必要があった。
|
今後の研究の推進方策 |
2年目も1年目に引き続き、「海外における日本語教育研究」として情報収集を行い、韓国とタイの高校における教師間協働に関する実態調査を行う。
|
次年度の研究費の使用計画 |
1年目に引き続き、海外の日本語教育に関する資料収集、韓国・タイの日本語教育の調査実施のための旅費、調査協力のための謝金、成果発表のための旅費として使用する予定である。
|