研究課題/領域番号 |
24520599
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
横山 吉樹 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70254711)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | コードスイッチング / 第2言語習得 / 会話分析 |
研究概要 |
タスクの開発 複雑な言語使用を要求する遠隔性のあるタスクとそうでないタスクを新たに作成した。申請者によるこれまでの研究から,意思決定タスクが複雑さを増す効果があることがわかっている。また,Ishikawa(2007)やEgusa & Yokoyama (2003)から,自分があまり知らない地域でのマップタスクのように,遠隔性(remoteness)を持ち,処理しなければいけない項目(elements)(例 交通機関の種類,ルート,通過点)が多いタスクの方が,複雑な言語使用になることが知られている。そのため,ここでは,elemnets: many or few, remoteness: there-and-then or here-and-nowになるようにタスクを設定した。 実験 本年度は,作成したタスクを用いた予備実験を行った。現在トランスクリプションを作成し終え,分析にかかっている。分析は,タスクをする上で必須な要素と手続き的な要素の2つの層に分けて区分し,それぞれに含まれる第一言語と第2言語を集計する。量的な分析として,2要因の繰り返しのある分散分析を用いて,タスク間と層間において,言語切り替えに有意な差があるかを調べる。また,質的な観点から,遠隔性のあるタスクを行う際に,どのように言語を切り替えながら,修復やタスクのやり方に関するやりとりを行うのかを調べる。また,遠隔性のないタスクの場合と比較し,その違いを明らかにする。 資料研究 言語切り替えとタスク研究に関する平成21年度から23年度に公表された博士論文,研究論文,書籍をレビューした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遅れた理由は,言語の複雑性にはっきした違いが出ることが重要と考え,タスクの作成に手間取ってしまったためである。その結果,トランスクリプションの作成が遅れてしまい,現在予備実験で採取したデータを分析する途中ということになってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
データの分析をできるだけ早く終え(予定としては6月位まで),それ以降は,本実験の準備にとりかかりたいと思っている。また,予備実験ではあるが,研究会などでその結果を発表する。また,本実験には9月末には着手したいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
現在次のように研究費を使用する計画を立てている。 文献研究のための書籍の購入:コードスイッチング及びタスク研究関連の博士論文,または,書籍 ビデオレコーダーの記憶媒体としてメモリースティック 学会発表旅費 トランスクリプト作成の謝礼 文献複写,習熟度テスト,通信費
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