研究概要 |
1. 実験:大学の1、2年生で、一般的語学レベルを持つ学生12名を対象に実験を行った。2人1組のペアーを組ませ、遠隔性のあるタスクとそうでないタスクを課し、30分程度録音した。 2. 分析:発話は,第二言語学習者のスピーキング研究で多く用いられるようになったAS-unitに区分した。これによって,次に行うタスク間や層間の発話量の変化を調べることができるよになった。 (1)次に,発話を次の2層に分類する:タスクをする上で必須なもの(task-essentials): description, information request, agreement (disagreement), confirmation といったタスクをやり遂げるために必ず用いなくてはいけない機能を含む); タスクの手続きに関わるもの(procedural-asides): repair sequence, meta-task sequence, discourse marker、self-questioning, private speech, asking for help, encouragementなどタスクをする上で副次的に用いられ,手続き的処理に関わるもの)。 (2)さらに,手続きに関わる層では,repair sequenceとmeta-task sequenceは,その中にいくつかの機能を含むため,さらに分類を行う。例えば, repair sequenceは,self-initiation, other-initiation, self-repair, other-repair, responseに分類する。 (3)会話全てが機能単位に分類された後で,さらに,機能毎に第一言語と第二言語に区分して集計。
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