期間延長を申請した本年度は、2014年度に予定していたが活動しきれなかった 1)研究の発表 と、2)社会人の多読学習者に対する取材および学習方法の紹介 を行うことができた。さらに、3)成功している学習者に協力を得て長時間インタビューを行い、貴重なデータを得た。なお、講演会またはワークショップを開く予定でいたが、2015年に放送大学において計40名以上の社会人学生を対象に、また2015年度後期の公開講座においても多読および多聴の紹介を行うことができたため、改めての講演会は開かなかった。 1)研究成果の発表として、ドバイで開催されたThird World Congress on Extensive Reading に参加し、Do Students’ Learning Styles Influence their ER?というタイトルで、学習者の学習スタイルと多読の読書量の関係について考察した内容を発表した。また、昨年度発表した愛用をまとめ、茨城大学大学センター紀要に「多読授業における評価方法の検討 ―授業の達成感を評価につなげる工夫―」という論文を投稿した。 2)社会人多読学習者への学習方法紹介については、放送大学の学生を対象に、レクチャーする機会を得た。図書館の利用方法や本の選び方、またモチベーションの保ち方などの提案をし、また電子ブックや関連デバイスの利用方法なども紹介し、実際に体験してもらった。 3)2015年度の公開講座参加者で期間中に100万語を読破した方がいたので、年度末に詳しくインタビューをさせていただいた。今回の研究期間の終了後となるが、この結果を詳しく分析考察し、今後の研究に繋げていくつもりである。
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