水戸市とその周辺で「多読/多聴」を学習する社会人の状況を知り、学習をすすめる上での社会人ならではのポイントについて分析した。 (1)社会人多読学習者で成功するタイプは、ミステリなど量のあるものを読むことに主眼を置くタイプと、児童書を楽しみながら読書量を増やすタイプがいるようだ。 (2)デジタルブックスなどのコンテンツ、デジタルデバイスは、想像していたほど利用されていない。また、多読学習をするのはむしろ紙の本を楽しむ層である。(3)社会人多読学習者は積極的に図書館を活用していた。デジタルコンテンツの利用方法を勧めるよりも、地域の利用可能な図書館の詳しい情報を提供するほうがより有益であるようだ。
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