研究課題/領域番号 |
24520607
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
草薙 優加 群馬大学, 大学教育・学生支援機構 基盤センター, 准教授 (50350335)
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研究分担者 |
小林 めぐみ 成蹊大学, 経済学部, 准教授 (50339587)
深谷 素子 慶應義塾大学, 法学部, 講師 (40468616)
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キーワード | 多読 / 読書 / リーディング / フィンランド式教育法 / 自律性 / 教養 |
研究概要 |
本研究課題では、昨今、指摘されている日本の大学生英語学力低下、学習意欲低下に対する問題解決の一方法として、学習者の英語力に見合ったレベルの英語の本を楽しみながら大量に読む多読を採用する。従来の多読教育の方法だけで学習者が英語読書に対する興味を保持あるいは増大させ、読書量や英語力を向上することは困難であり、学習者の自律性を育み、停滞しがちな多読を活性化する教育活動が求められた。そこで、本研究では読解力とともに自律性をも育成するとされるフィンランド式教育法に着目し、フィンランド式の教育方法と多読関連の指導と活動を複合的に組み合わせて、多読を促進する教育方法の確立を目指す。 平成24年度は、4年間に亘る研究期間中の基礎調査の年とし、(1)フィンランド視察(教育方法の実態把握と検証の為、トゥルク市の中学・高校を訪問。英語リーディングの授業観察、生徒へのアンケート調査、教員と保護者への面談調査を実施)、(2)フィンランドや諸外国で広く授業やワークショップで使用されている活動(マッピング、ファシリテーション・グラフィックス、ワールド・カフェ等)の知識と指導方法の獲得、(3)従来の多読指導法の検討を行った。また、(1)~(3)の基礎調査結果に基づき、(4)次年度実施予定の多読実験授業計画作成(授業案、教材、資料等の作成)、(5)調査用紙の作成を含むデータ収集の検討、(6)フィンランド視察報告記執筆準備を行った。 平成25年度は、前年度に実施した基礎調査と多読実験授業計画案に基づき、一年間に亘って3大学で実験群、統制群への多読授業を行い、量的、質的データを収集し終えた。前期に収集した量的、質的データの一部を分析、考察し、日本国際教養学会の全国大会で中間報告した。また、フィンランド訪問視察報告記を執筆し終え、研究分担者所属大学の紀要に投稿しており、H26年度中に発行される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」に記したとおり、本研究課題の交付申請書に示した計画どおりに概ね進行している。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度に引き続き、本年度は、量的データを中心に分析を行うが、収集データは、随時分析のためのデータ整理を進めて研究報告をまとめるが、研究効率を高めるため必要に応じて研究補助者の援助を得て進行させたい。また、次年度に行う、質的研究のため自由記述データのコーディング方法を検討する。研究成果の発信に併せ、学会や研究会において最新の多読研究、自律学習研究等の知識、情報の収集、研究者との交流をはかり、本研究をより充実させたものにする。現在の予定では、中間報告として、日本英文学会大会、JALT 7th Annual Extensive Reading Seminar、JACET 2014国際大会、JAILA第4回大会、言語教育EXPO 2014等の学会や研究会で口頭発表、ワークショップを行い、順次、論文を雑誌に投稿する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、概ね本研究課題の交付申請書に記したとおりに支給額を使用したが、データの収集等の作業により、予定していた最新の研究動向を得るための学会、研究会の参加ができなかったこともあり、準備していた国内旅費などに若干の未使用額が生じた。 最新の研究動向を得るための学会・研究会の参加、あるいは研究報告のための学会・研究会の参加費、国内旅費に使用する予定である。
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