研究課題/領域番号 |
24520611
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
長沼 君主 東海大学, 外国語教育センター, 准教授 (20365836)
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研究分担者 |
永井 典子 茨城大学, 人文学部, 教授 (60261723)
O'DWYER Fergus 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 講師 (70597301)
IMIG Alexander 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (50511143)
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キーワード | 言語教育学 / 言語ポートフォリオ評価 / 英語テキスト開発 / 学習者・教師自律性 / ヨーロッパ言語共通参照枠 / 内容言語統合型学習 |
研究概要 |
本研究では、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)を日本の高等教育の文脈に合わせて修正・適用した技能統合型の英語テキスト(教科書)を開発することを目的とする。また、学習者・教師自律性を支援するために、実際にテキストを教室で使用するにあたり必要となる、教授資料・自律型教材・言語ポートフォリオ等を開発することも目的とする。本研究における平成25年度実績は以下の通りである。 1. 昨年度の研究成果に基づき、教科書構成の具体的な仕様(スペック)を確定し、教材開発マニュアルを作成した。2. マニュアルに基づいて、テーマに基づく一連のサンプルユニット(1チャプター、3ユニット)の開発を行った。3. JALT年次大会において、FLP研究部会フォーラムを開催し、開発したマニュアルやサンプルに基づいた議論を行った。4. JALTのFLP研究部会等で呼びかけを行い、教材開発チームを編成し(4チーム)、ミーティングを重ねて、各チャプターの草稿の作成を行った。5. 現在開発中のテキストを、B1からB1+レベル相当の教科書として位置付け直し、レメディアル措置により、A2+レベルの学習者に対応可能な案を作成した。6. 続けて、国内におけるニーズ等を鑑み、新たにA2+からB1レベルの学習者を対象とした教科書の開発に着手した(レメディアル措置により、A2レベルより学習可)。7. 開発した試行版の教科書をもとにした次年度のパイロット調査の計画を立案した。8. 言語ポートフォリオの自律学習支援環境の開発に着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
教科書開発を優先したため、言語ポートフォリオ等の開発についてはまだ検討段階であるものの、全体の進度としては概ね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後、開発した教科書の試案をもとに、パイロット調査を行い、教科書の改訂を行う。パイロット調査では、アンケートやインタビュー調査などにより、教師調査や学習者調査を行うとともに、実際の授業をビデオ等に収め、教室実践事例収集も行う。また、言語ポートフォリオ等の支援環境の開発も行っていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
教室実践事例収集を次年度のパイロット調査と合わせて行うこととしたため。また、言語ポートフォリオ等の開発の本格的な着手が遅れたため。 教室実践事例収集にあたっての機器の購入及び旅費、謝礼等に使用予定である。また、言語ポートフォリオ等の支援環境開発にも使用する。
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