研究課題/領域番号 |
24520612
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大滝 幸子 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (90213751)
|
研究分担者 |
朱 継征 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (20313497)
キン 衛衛 関西外国語大学, 国際言語学部, 教授 (50319654)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 学習者コーパス / パラレルコーパス / 協働方式 |
研究概要 |
1.第一次資料の収集90%完成:日本人中国語学習者(合計90名)中国人日本語学習者(合計80名)の各人母語作文と目標言語作文10課題合計20篇を収集。 2.研究代表者が先の科研で制作したネット上のパラレルコーパスのコンテンツ管理HPに、パラレルコーパス形式で各人の母語と目標言語の作文を採録。 3.研究分担者が自作の教材を協働教育方式で活用する方法をまとめて中国語学会例会で発表。 4.北京語言大学の学習者コーパス(HSK動態作文語料庫)設計者と北京にて意見交換。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の計画を9割方達成した。 1.第一次資料の収集が、あと30名を残すのみとなったこと。中国人日本語学習者と日本人中国語学習者のうち、高級レベルの情報提供者を探すのに成功した。 2.中国での日本語教師と日本での中国語教師との連携が順調にすすみ、この科研活動の一環として『応用言語学研究論集』第6輯を発行した。内容は学習者コーパスと直接の関係をもたないが、教室での日本語教育のさまざまなパターンを分析した論文が集まった。 3.謝金を支払い、コーパス作成作業に参加させる学生の確保と訓練が完了した。このまま、研究活動へ移行できる。
|
今後の研究の推進方策 |
1.中国人学生と日本人学生の被験者を各100名にまとめ、それぞれの作文に対する検索システムを完成させる。そのことよって、研究内容に統計的処置を加えやすくする。 2.第一次資料としての学習者コーパスの完成をうけて、科研に参加する各研究者がおのおの研究論文を作成する。理論的な共通点を確認しあうための合宿およびskypeによる隔会議を開催する。(初年度末開催予定が研究代表者の傷病により延期) 3.「ICTを利用した共同教育推進」の方針を日中両国の研究協力者で 遠隔通信で十氏する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
1.旅費:合宿、および海外からの招聘または海外出張で対面会議を行う。 2.学習者コーパスの完成:情報提供者または業務委託者への謝金により、100名ずつの資料を整備し、かつ、検索機能の充実をはかる。 3.印刷出版費:研究分担者などの科研項目に関連する論文を集め、『応用言語研究論集第7輯』として刊行する。 4.海外との通信ソフト:skype以外に効率よく利用できるものがあれば購入する。 5.(B-A)次年度使用額はそれぞれ残額を出した研究代表者と研究分担者への配分に加え、上記の活動を行うために使用する。
|