本研究では音声認識アプリによる発音チェックと日本人ドイツ語学習者の特徴を知る教員の経験値に基づく発音指導法を組み合わせ、ドイツ語発音の自律学習を支援することを目指した。 担当クラスでの音声認識アプリを利用した発音練習結果を継続して収集し分析を行った結果、30分間で平均50から70回、300語以上声に出して練習し、自分自身で発音の修正を試み、成功するケースも多数見られた。さらに、日本語話者特有の発音上の課題と指導上のポイントも明らかになった。音声認識アプリを使用した発音練習は発音に対する即時フィードバックを得ることができるため、高いモティベーションと集中力を維持できるものと考えられる。
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