研究課題/領域番号 |
24520628
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
ギルバート リチヤード 熊本大学, 文学部, 准教授 (30404320)
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キーワード | 俳句 / 詩 / 英語教育 / マルチメディア / データベース / 異文化 / 国際情報交換 / アメリカ |
研究概要 |
6人の翻訳チーム(研究代表者:Richard Gilbert、連携研究者:堀正広、研究協力者:伊東裕起、David Ostman、フランツ幸雲、トレーシー・フランツで活動を行った。2013 7月22日から30日まで、研究代表者が米国バーモント州マールボロ大学図書館にて文献調査を行った。また、コロラド州ボウルダーにて8月3日に、また6日にはコロラド州のThe Shambhala Mountain Center (SMC)で招待講演を行った。また、同地で2日間のワークショップを主催し、俳句の理論について議論を交わした。9日にはナローパ大学にてGiovannina Jobsonと会談し、2014年度8月および9月に招待講演および招待ワークショップの依頼を受けた。8月10日から14日にかけてModern Haiku Pressの編集者と出版計画について会合を行った。また、8月15日にカリフォルニア州ロングビーチで開かれたHaiku North America 2013にて招待講演を行った。さらに、3月17日にはカリフォルニア州バーバンクのAmerican School of Martial Artsにて招待講演を行った。現代俳人(川名つぎお、前田弘、池田澄子、大井恒行、森須蘭、高遠朱音)のインタビュー動画を作成し、英語字幕を付加してオンライン版を公開した。平成24年度後期開講の文学部学部3、4年生および修士1年生向けの演習型授業「英作文」において行った、嵐山光三郎の『芭蕉紀行』の抄訳を米国のイリノイ州のKon Nichi Haiku Pressに原稿を入稿し、モノグラフとして出版する準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
(理由)「英作文」の授業にて行った、芭蕉に関する俳文を米国の出版社から出版する際の手続きに、予想以上の労力を費やした。また、6人に拡充した翻訳チームにより、インタビューの字幕翻訳を精査した。この作業にも時間がかかってしまった。そのため、新たな俳人のインタビューを行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
一咋年度に引き続き、現在保持する現代俳人のインタビューから言語データを抽出して精査しつつ、動画を作成し公開する。それにより、英語教材の充実を図る。また、今後の研究につなげる新たな視点として、海洋文学としての俳句の文化的コンテクストも重要視する。 一咋年度の「英作文」の授業における英語俳句の授業のフィードバックを行い、教材のブラッシュアップを行う。そのブラッシュアップした英語教材を演習型授業「英作文」において引き続き用いる。 また研究結果を国際学会で発表を行うほか、論文にして発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度分の人件費・謝金を繰り越しているため、その分の余剰金が発生している。 最終年度となる次年度は、英語学習教材の出版を行う。そのための出版費用や学会発表のための研究渡航に予算を多く用いる。繰越分の人件費もこれらの費用に充てることを考えている。
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