研究課題/領域番号 |
24520638
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
林 ひょん情 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (30412290)
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研究分担者 |
玉岡 賀津雄 名古屋大学, その他の研究科, 教授 (70227263)
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キーワード | 呼称使用ストラテジー / 容認性判断 / 性格特性 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本語と韓国語の第二言語学習者の呼称使用ストラテジーに対する母語話者の容認性判断を検証するとともに、容認性判断の評定に対して、評定者個人の性格特性がどのように影響しているかを明らかにすることである。 本年度は、①性格特性の検討を行うとともに、昨年度の実態調査結果を踏まえ、②呼称使用ストラテジー容認度と性格特性の影響に関する質問紙を作成し、③予備調査を経て、本調査を日本と韓国でそれぞれ実施した。 本調査で用いた性格特性項目は、「多次元的共感性尺度MES(Multidimensional Empathy Scale 、下位尺度:他者指向的情緒反応、他者心理の理解力、非影響性、自己指向的情緒反応)」、「アサーティブコミュニケーション(下位尺度:攻撃的なコミュニケーション、受け身的コミュニケーション、アサーティブコミュニケーション)」、「コンフリクト・マネジメント(対立管理スタイル:意見の相違への対処パターン)」、「異文化適応力(感情制御、オープンな心、柔軟性、自己受容度)」、「NQ(Network Questions、ネットワーク拡張能力、ネットワーク配慮度、ネットワークマインド)」の、5つである。 また、本調査では、呼称使用の受容度には個人の属性による個人差が見られることが予想されることから、容認性判断における評定者の属性(年齢・性別・相手母語に関する知識の有無・異文化接触頻度など)の影響に関する項目も追加して実施した。 現在、データの整理と入力が終わっており、今後分析結果について共同研究者を含む関係者全員で討議を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本語と韓国語の第二言語学習者の呼称使用ストラテジーに対する母語話者の容認性判断を検証とともに、容認性判断の評定に対して、評定者個人の性格特性がどのように影響しているかを明らかにすることが本研究の目的である。 本年度は当初の計画通りに、日本語と韓国語の第二言語学習者の呼称使用ストラテジーの容認性判断についての調査を実施した。また、性格特性の項目については情動知能(Emotional Intelligence: EI)だけではなく、「多次元的共感性尺度MES」、「アサーティブコミュニケーション」、「コンフリクト・マネジメント」、「異文化適応力」、「NQ(Network Questions)」と多様な観点から検討するとともに、その検討結果を本調査に盛り込んで実施することができた。以上のことから、おおむね順調に進行していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、①調査結果について、共同研究者を含む関係者全員で討議を行いながら、②それらを総括して、国内外の学会にて研究成果を発表するとともに、論文を執筆していく計画である。
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