研究課題
平成25年度には、それまで、学科の聴衆や研究協力者から得られたフィードバックを利用し、国際査読ジャーナルなどに論文を出版する予定であった。第一に、これまで法政大学の教養英語の授業では、アメリカの日本語教育の授業とで協力関係を築き、試験的にブログを用いて学生同士の交流を促しプラグマティックス指導を行っていた。その学習者の語用論的発達を長期に渡って質的に研究し、学習者のスタイルシフトや方言や性別と結びついた語用論的ことばの使い方を検証した。この研究結果は、査読論文として共著で執筆し、2014年6月にテクノロジーと語学学習に関する書籍の一章として発表した。第二に、年少者を対象とした教員による評価とインタラクションを検証した評価との比較についての共著論文(2014年3月にイランのジャーナルに掲載)は、その内容を2014年3月のアメリカ応用言語学会で発表した。さらに、アメリカの研究者からの要請にこたえ、外交官の英語教育・平和教育に取り入れられる語用論的指導(特に、反意を表明する際の直接的・間接的言語表現)について、また語学の教科書にみられるプラグマティックス指導とプラグマティックスの分野の研究との比較についても論文を執筆した。この2本の論文は、書籍の一部として発表される予定である(近刊)。また前者については、2014年10月の全国語学教育学会でも口頭発表した。尚、2014年度にはプラグマティックス指導を国内で広く普及させ、今後の語学教育に生かしていくため、これまでの語用論の領域での研究結果を中・高の語学教員にもわかりやすい日本語で発表する予定でもあった。2010年に共著として出版した語用論指導に関する実践書を、主に2014年度に抄訳・増補改定し、2015年3月に研究社より書籍として発表した。またその内容は、神田外語大学の教職大学院で行われた公開講演でも発表した。
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