年少者のプラグマティックス能力の発達について行った研究では、ストーリー・テリングやビジュアル・ナラティブを用い対話を通したプラグマティックス指導により、プラグマティックス能力の向上が可能であることがわかった。また成人の学習者のプラグマティックス能力の発達については、これまでに例の少ない長期的研究をもって質的に学習者の学びを検証した。プラグマティックス能力の発達の複雑な特性、特に学習者のアイデンティティーの変化とプラグマティックス能力や意識との関連、また協働的対話によって深まる語用論的多様性の理解、そして教室内外の学習言語使用による語用論的ことばの使い方の向上の過程などが明らかになった。
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