研究実績の概要 |
<<研究目的>>(1)本研究では「Bottom-up型指導」と、方略を明示的に指導する「Top-down型指導」、二つを組み合わせた「Interactive型(併用型)」の英語音声教育の効果を測定しその有効性を検証した; さらに(2)効果的な併用指導の為のシラバス・教材の開発・改訂を目指し、その成果を広く公表するため(3)英語教員向けの専門書を執筆することを目的とした。 <<研究方法>>(1)同一の自主開発リスニング教材を使用して6か月間(90分×23回)の実験授業を大学中級授業で行い<ディクテーション中心のBottom-up型指導>と<リスニングストラテジー指導を行うTop-down型指導><韻律指導と方略指導>の3つの指導法を比較して教育効果を検証した。聴解能力の測定は客観テスト(WeTEC)により3回実施(直前・直後・2か月後)した。また(2)英語教員向けの指導書を執筆するにあたり、教室内での音声指導の実態を紙面調査により調査した。 <<研究成果>> (2012年)実験授業・データ収集・分析を行い以下の結果を得た:聴解能力において、他の二つの指導法に比べ、併用型のスコアの平均値に有意な上昇がみられその有効性が示された結果となった。(2013年-2014年3月まで)データ収集の分析結果を以下の通り発表した:(1)国際学会で口頭発表(New Sounds 2013, Montreal, May 17-19); (2)口頭発表の内容を基に英語論文を発表;(3)併用指導の有効性を情報処理過程の観点から検証した英語論文を発表(2014年4月-2015年3月)(1)英語教員の音声指導の現状調査を行い日本語論文を発表; (2)研究成果を専門書ではなくネット講義の教員研修の形で公表することを目指し、課題の再構築を目指した(基盤B課題番号:15553884として採択)
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