研究課題/領域番号 |
24520670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
ギリス・フルタカ アマンダ 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (00257768)
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研究分担者 |
ロブ トーマス 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (30148366)
クラフリン マシュー 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (30387998)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 多読 / 翻訳 |
研究概要 |
以下の2点を検討するために京都産業大学の多読プログラムにおける学生の動向を調査しました。1、翻訳がどの程度行われているか。2、どの読解レベルでこの習慣がおこるか。まず2012年の11月、英米語学科に在籍する、多読プログラムを2年間受講した学生(およそ100名)に向けて、アンケート調査を行いました。また2013年1月には、多読プログラムを受講する1年生(2500名)に向けて、英語の本を翻訳する動機に関して、8つの質問からなる アンケート調査を実施しました。現在アンケートデータを分析中です。それと同時に30名の多読プログラム受講生相手にインタビューしました。最初にインタビュー中に音読をさせ、レベルチェックをしました。その結果に沿って、受講生の読解レベルにあった英文を数ページわたしました。次に、英文を理解できているかペーパーテスト(5つの内容に関する質問がある)を回答させました。次に、受講生が内容を理解するために日本語に翻訳した部分をマークし、どう解釈したかを日本語で言い、その訳について質問しました。また、受講生に彼らの普段の読書習慣について聞きました。インタビューはすべて録音され、書き写されました。そこから得たデータを分析し、多読、第2言語の習得、外国語の読書、言語学生のためのテキストの簡素化に関する資料を調べて読んでおります。2013年度に行われる4つの多読に関する学会に、発表を予定しております。現在、その発表について準備も進めております。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全体の30%ぐらい達成しました。わたしが得た研究結果は3つの研究分野 (第2言語の習得、外国語の読書、言語学生のためのテキストの簡素化)に裏付けされています。これまでに、言語学初心者と中級者に向けて翻訳力や、読解力を研究されたケースは少ないのです。私の研究結果によれば、簡素化された本の文法、また単語が学生たちをあまり混乱させていません。ですがその他、本のイラスト、スタイル、伝統、そして、文化の違いからくる理解困難な部分がいつも学生たちを混乱させています。こういう事も含めて学生の翻訳、読解力を研究し続けます。
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今後の研究の推進方策 |
最初に、アンケート結果をさらに解析し、言語学生がどのレベルで翻訳無しで外国語が読めるのか突き止めます。30名にインタビューしたところ、だいたいそのレベルが判明しましたが、2500名のアンケート結果を使って確認をとります。また今後は、さらに若い中学生や高校生においての多読プログラムの成果を研究します。同時に、国際学校や英会話学校では、どのように英語の読書を指導しているかも調べます。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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