研究成果の概要 |
本研究では、日本語の非顕在的な項を、Oku (1998), Saito (2007)等に従って項削除であると仮定し、以下8つの調査を通してL2学習者の空項の解釈を検証した:スペイン語、ドイツ語、非pro脱落言語の母語話者による日本語習得、日本語、ドイツ語の母語話者による英語習得、英語、日本語の母語話者によるドイツ語習得、日本語母語話者によるスペイン語習得。その結果、L1の影響が初級に留まらず上級でもみられる場合があることが明らかになった。項削除の解釈は主にFeature Transfer Feature Leaning(Ishino, 2010)のL2習得モデルで説明が可能であると結論づけた。
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