研究課題/領域番号 |
24520685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 長崎純心大学 |
研究代表者 |
鈴木 千鶴子 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (10123837)
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研究分担者 |
石田 憲一 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (50284138)
吉原 将太 長崎純心大学, 人文学部, 准教授 (30321318)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / ドイツ連邦共和国 / プロジェクト方式学習 / 国際協働作業力 / グローバル人材育成 / SNS利用 / 対話データ分析 / 知識構築過程分析 |
研究概要 |
初年度分の研究を、以下の内容で概ね計画通り実施した。 (1)前期における準備:分析・評価法の決定;デュアル・サーバーの設置;プロジェクト方法・内容の決定。内、デュアル・サーバーの設置は、技術的ならびに海外サーバー提供業者への配慮の必要から見送り、代わってプロジェクト参加者のフォーラム上でのディスカッション・データをプラットフォームから直接採取・蓄積・保存することとした。 (2)後期における「プロジェクト1」の実施。概要は以下の通りであった。①6ヶ国(ドイツ、スペイン、米国、日本、ブルガリア、ポーランド)8大学から学生109人、教員12人、計121人参加。②「児童の視線(考え方・感じ方)を知る」の大テーマに9のトピック別国籍混成グループを編成。③日本人学生参加者19人は、9グループに分かれ実質3か月間各トピックに取り組み、地域の小学校等での調査を行い結果を報告した。 (3)プロジェクト実施結果に基づき、以下の研究調査を行った。①日本人学生について、事前・事後の英語コミュニケーション能力判定テスト。実質参加者15人中データ回収は13人。(回収率87%)②日本人学生について、YG性格検査15人。(回収率100%)③日本人学生について、IT利用経験に関するアンケート15人。(回収率100%)④参加学生全員について、プロジェクト評価アンケート、全体回答率46.5%。⑤参加学生全員について、異文化理解度アンケート、全体回答率37.4%。(日本人学生12人、回答率80%)⑥フォーラム上での発言回数について、個人別・国別・グループ別集計。 (4)上記(3)の調査結果に基づき、以下の分析を行い得た成果を中間報告として発表した。①英語コミュニケーション能力伸長の要素間比較、並びに伸長度に対する性格パターン等の要因との関係。②プロジェクト参加についての定量的・定性的評価。③グループ人数の要因等、諸仮説。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(1)初年度の「プロジェクト1」は、予定以上の数の国・大学・学生が参加し、滞りなく終了した。 (2)英語力判定テスト、アンケート等の回収率も予測を大きく下回ることはなかった。 (3)分析項目についても、対話データを基にした知識共同構築過程の分析と、全体評価アンケート・異文化理解度アンケートは当初の予定の通り次年度前期に残し、年度内予定は全て終了した。 (4)次年度後期の「プロジェクト2」の実施に向けて具体的仮説を数件立てることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2年度目の「プロジェクト2」の実施に向け、方策として以下の検討を行っている。(1)初年度の「プロジェクト1」の結果の再現性、および結果より導かれた仮説の検証。(2)参加学生のリクルート方法、および他の教科目との関係・位置づけ。(3)実施期間の日本での延長の可能性と妥当性。(4)地域の小学校等での学生による調査の支援方法。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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