リスニングにおける音声/文法/意味上のエラー認識能力の諸相解明に向けた研究を行った。音声/文法/意味上のエラー認識能力は、英文中で母音と子音のミニマルペアーが適切に使われているかを理解する能力や英文中の名詞句と動詞句における語順の正しさを理解する能力等で測定され、総合的リスニング能力との関係がさまざまな観点から調べられた。調査の結果、音声/文法/意味上の音声エラー認識能力で総合的リスニング能力の46%説明でき、また、それぞれのタイプの音声エラー認識能力間の交互作用を説明変数として位置づけたとき、その説明率が73%に増加することなどが明らかにされている。
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