本研究では、多くの英語教師が処理する3つの教室内情報(授業前情報・授業中情報・授業後情報)を、英語教師としての各経験段階にある英語教師が、各自の英語授業への思い、ビリーフ、個人のエピソード経験等を基に、教室内の諸情報を解釈・選択・活用・処理等しながら授業をどのようにデザインし、実践していくのかを実証的に調査し、実習生や授業経験の比較的少ない英語教師と経験を重ねつつある比較的若い教師を比較して、それぞれの英語授業に関する教師認知の記述モデルを作成した。その結果、教師経験によって、授業のどの点に着目して英語の授業実践を行っているかの差異を解明することができた。
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