研究課題
平成27年度の研究目標は、平成26年度で作成したWeb教材を実証し、本研究の有効性を発表することである。平成26年度に授業で行った紙媒体により開発された教材および解説をコンピュータ上に作成し、コンピュータによる学力評価ができるようにすることである。具体的には、いままで研究を行ってきたPredictable Input/Outputに基づく英文読解教材をコンピュータ上に開発し、それを授業および家庭で実践することである。これにより、学生が日々英語に触れる時間がコンピュータ上に残り、毎年学内で行われるTOEIC-IPテストを基準に具体的な英語力の効果検証を測った。平成27年度には、Predictable Input/Outputの概念を応用し、英文読解をさらに高めるために、速読と多読を同時に行えるWeb教材を開発するという、次の科学研究費補助金につなげることができた。授業でも、さらにPredictable Input/Outputを実践すべく、iPodによるクリッカーを開発することで、教室内で学生が一斉に速読し、iPod上で解答し、その結果を即座に教師が把握し、解説することができるシステムを開発できた。また、この結果はTOEICスコアにも現れ、1年間の経年変化では平均90ポイント(n=8)の上昇、特に5ポイント以上上昇した7名の平均スコアは102,9ポイント上昇した。特にReadingの差は大きく、前年度より55,0ポイントも上昇した。これにより、今回開発した自主学習英語Web教材の効果は限定的ではあるが実証された。
次年度以降への研究につながるweb教材のクリッカーを小学校の英語活動でも利用することができた。
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8th International Conference of Education, Research and Innovation2015 Proceedings
巻: ICERI2015 ページ: 1442-1447
https://library.iated.org/view/KANAZAWA2015INS