研究課題/領域番号 |
24520712
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
清田 洋一 明星大学, 教育学部, 准教授 (60513843)
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キーワード | 英語教育 / CLT / 自律的学習者 / 言語ポートフォリオ |
研究概要 |
平成25年度は当初の計画通り,学校教育における英語コミュニケーション能力の向上のための教育を促進するための方法の研究として,自律的学習者の養成を目的とした英語学習ポートフォリオの開発と教育現場における指導方法の研究を行った。 具体的には,まず英語学習ポートフォリオにおいてCAN-DOリストを活用するメリットとその基本的な使用方法について検討を行い,学校現場にふさわしい在り方について考察し,全国英語教育学会の全国大会において,提案した。 さらに、前年度の英語学習ポートフォリオ開発の方向性の決定を踏まえて,現職の高校教師と共同で、決定版の英語学習ポートフォリオを完成させ、併せて、英語学習ポートフォリオを活用した指導方法の研究を行い、その基本的なモデルを完成させた。これらの成果をふまえて、平成26年度から実際に学校現場で実践する準備を行った。 平成25年度の総合的な取り組みとして、上記の研究成果についてまとめ,語学教育エキスポ 2014において,日本の英語教育の現状の改善につながる英語の自律学習をサポートするツールとしての英語学習ポートフォリオの開発、および,その活用についての発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
25年度は前年度の試用版の開発結果を基に,高等学校で使用する本格版の英語学習言語ポートフォリオの開発を行った。さらに,言語ポートフォリオを継続的に活用することを目指した大学の授業シラバスの開発・研究を行った。 まず、研究計画に沿って、研究協力者の高等学校の現職の教員の意見を取り入れながら、高等学校版の英語学習言語ポートフォリオを完成させた。また、同時にこのポートフォリオを使用した授業における指導方法の開発も行った。この結果、26年度から実際に教育現場での実践的な取り組みを伴う研究が可能となった。 さらに、26年度から実際に授業での使用に際して、学習者の英語学習への意識を調査するため、アンケート調査の準備を行った。また、高等学校版の言語ポートフォリオを基にした、大学の授業シラバスの開発・研究については、文献研究を進め、その事例研究を行った。 また25年度は、本研究に関連する英語教育関係の学会及び研究会に参加し、英語学習言語ポートフォリオの開発方法についての発表を行った。参加者と研究についての情報交換を行い、積極的にその成果を発信した。
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今後の研究の推進方策 |
26年度は, 完成した本格版英語学習言語ポートフォリオを実施に高等学校の現場で使用し、その成果を調査する。 まず実際に授業での使用に際して、学習者の英語学習への意識を調査するため、アンケート調査を行う。さらに、言語ポートフォリオの使用状況を把握するために、学期ごとに研究協力校を訪問し、授業の使用の実態を調査する予定である。 上記の取り組み後、アンケート調査結果や、使用状況をまとめ、その結果を各学校の担当者および連携研究者と協議・分析するために、検討会を開催する予定である。さらに、大学生版の言語ポートフォリオおよび、授業シラバスの開発・研究については、研究者が勤務する大学で開発した言語ポートフォリオの事例研究をまとめ、論文として発表する予定である。 特に26年度は、研究計画の最終年度となるので、その研究結果を報告書の形でまとめ、本研究に関連する英語教育関係の学会及び究会に参加し、積極的にその成果を発信し、広く意見を求めていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
当該年度においては、高等学校版の英語学習ポートフォリオを完成させ、その成果をもとに多くの学校現場で使用する予定であった。しかし、完成が年度末になったため、配布する学校の数が限られ、そのために用意していた予算が未使用となった。さらに、取り組みへの説明を行うための各学校への訪問の旅費も次年度に繰り越すこととなった。 高等学校版の英語学習ポートフォリオを増刷し、なるべく多くの学校現場での使用とその実践方法の検討を行う予定である。その英語学習ポートフォリオの製本と印刷費用として、予算の支出を予定している。また、各学校での使用状況の調査と、担当教員からの聞き取り調査のため、アンケート調査とそのデータ分析の費用、および各学校への出張旅費として、研究費の支出を予定している。
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