研究課題/領域番号 |
24520719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
池田 真生子 関西大学, 外国語学部, 准教授 (00425323)
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研究分担者 |
竹内 理 関西大学, 外国語学部, 教授 (40206941)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 学習方略指導 / メタ認知 / 情意 |
研究概要 |
英語学習者(大学生)に対して授業内において、メタ認知方略および認知方略、社会感情方略の指導を約3ヶ月間実施し、方略(特にメタ認知方略)を効果的に使用できるようになったかを調査するためのデータ収集を実施した。そして、学習者が持つ動機や不安、自己効力感といった情意面での学習者要因により方略指導の効果に違いが見られるかを分析した。その結果、学習不安や動機がメタ認知方略の指導効果に大きな影響を与える可能性のあることがわかり、その結果を学会で発表し、論文としてもまとめた。加えて、動機や不安以外の情意要因との関係性についても分析を進めている。 さらに、学習方略の理論的基盤や動機モデルの確立に寄与する研究などについても、成果を学会で発表するとともに論文としてまとめた。 メタ認知方略の指導効果に関する研究は、国際的にも複数報告されているものの、まだ信頼性を担保できるほど報告されておらず、昨年度実施した研究の意義は大きい。また、昨今では外国語教育における情意面の役割があらためて着目されており、方略指導研究において情意面との関係性を探る本研究の寄与するところは大きいといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度の研究では、当初の予定通り方略指導を実施してデータ収集および分析を進め、指導効果と学習者の情意面(不安や動機)の関係性を、ある程度まで明らかにすることができた。なお、さらに多くの情意要因との関係性についても明らかにすべく、引き続き分析をおこなっている。また、当該年度中に明らかになった研究結果は、途中経過として国際大会にて発表するとともに論文としてまとめるに至った。 加えて、学習方略の理論的基盤や動機モデルの確立に寄与するような研究を、学会で発表したり論文としてまとめたりし、今後の分析データの考察をより科学的に進められるようにした。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、メタ認知方略指導の効果と学習者の情意面(複数要因)との関係性を明らかにするための分析をおこなう。そして、その結果を学会(全国大会および国際大会)で発表するとともに、論文としてまとめる。また、指導終了後も継続的にメタ認知方略を使用するための足場の掛け方についても、データ収集・分析をおこない、新たな方略指導モデルおよび学習支援モデルを構築する。さらに、その一環として教材開発もおこない、研究最終年度のモデル検証へとつなげる。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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