研究課題
基盤研究(C)
松江藩領ではたたら製鉄が発展し、江戸時代製鉄業の中心地となった。たたら製鉄では鉄生産に大量の木炭を必要とした。その木炭は鉄山と呼ばれる天然林から供給された。たたら製鉄の経営者たちは、鉄山を多く買い集めてその経営を確立した。これに対して、1726年、松江藩は鉄方法式によって経営者たちがその後も生産を持続できるようにたたらの数を限定し森林資源の配分を行った。その経営者の具体例として、奥出雲の卜藏家の鉄山購入の歴史的経緯について検討し、他の経営者とその性格を比較した。
日本史