研究課題
基盤研究(C)
本研究は、日本中世の仏事における布施や勧賞の関係史料を収集し、その実態と変化の諸相を明らかにすることを目的とした。恒例や臨時の仏事を検討の対象とし、国家的レベルだけでなく、地方レベルも含めて検討した。まずは関係史料の多くを収集し、分析した。この作業と並行して、関連する表をまとめた。これらの諸データを検討した結果、様々な布施の実態が明らかになった。中世後期になると、地方仏事の中には、大名権力が巨額の布施を投じる諸例があったことも明らかになった。
人文学、日本中世史