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2013 年度 実施状況報告書

日本中世宗教絵画史料の調査と史料論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520763
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

脊古 真哉  名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 研究員 (20448707)

キーワード絵画史料 / 浄土教 / 聖徳太子信仰 / 宗教儀礼 / 神仏習合
研究概要

平成25年度は、3年間の研究期間の第2年目として、各地での中世絵画史料の調査と、これらと密接に関わる文字史料、寺院・仏堂・神社での行事・儀礼についての調査を前年度に引き続いて精力的に実施した。また、地方史詩類、博物館等の展示図録、行事・儀礼のDVDなどの収集に努めた。さらに外部の研究者を招聘しての2回の研究会を実施した。
これらの調査・研究を実施してゆくなかで、本研究課題の目的の一つである、個々の宗教絵画や付随する文字史料についての時代判定や真偽判定の制度を高めることができたと考えている。また、同朋大学仏教文化研究所の前期展示「聖徳太子信仰の世界」を企画・統括し、多くの絵画・文字・彫刻を展示し、聖徳太子信仰を題材に、これまでの研究成果を一般に公開することができた。研究会では、外部から招聘した研究者の報告に加えて、他の参加者を交えて、有意義な討論を実施することができた。
以上の研究成果を各種研究会(神仏習合研究会など)で報告し、北陸地方の調査の成果を踏まえて「北陸道の初期神宮寺」(『同朋大学佛教文化研究所紀要』33)として発表した。「聖徳太子信仰の世界」展については、同展示の図録である『聖徳太子信仰の世界』を編集し、解説の大部分を執筆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画に沿って、絵画史料、文字史料、行事・儀礼の調査を実施してゆくことができており、図書等の収集についても順調に進められている。また、神仏習合についての絵画史料や行事・儀礼を通じてのあらたな視点の見通しを得ることができた。

今後の研究の推進方策

基本的には当初計画通りに研究を進めてゆく。なるべく多くの調査を実施したい。さらに複数回の研究会を開催し、外部から招聘する研究者、他の研究者との積極的な討論を実施し、研究成果のまとめに向かう予定である。
なお、当初平成26年度に予定していた、本研究の成果の一端を示す同朋大学仏教文化研究所での展示事業を、予定より1年早く25年度に「聖徳太子信仰の世界」として実施したので、26年度には、脊古が企画・統括する展示は行わないが、同研究所の前期・後期の展示に絵画史料の面から協力する予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度に予定していた外国調査(中国)について、諸般の事情で年度内の実施ができず26年度に延期となったため、海外旅費として予定していた分がくり越しとなった。
平成26年度において、25年度に予定していた外国(中国)調査を実施する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 北陸道の初期神宮寺2014

    • 著者名/発表者名
      脊古 真哉
    • 雑誌名

      同朋大学仏教文化研究所紀要

      巻: 33 ページ: 37-54

    • 査読あり
  • [図書] 聖徳太子信仰の世界2013

    • 著者名/発表者名
      脊古 真哉(編)
    • 総ページ数
      12
    • 出版者
      同朋大学仏教文化研究所

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公開日: 2015-05-28  

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