研究課題/領域番号 |
24520764
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
京樂 真帆子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (00282260)
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研究分担者 |
千本 英史 奈良女子大学, その他部局等, 教授 (50188489)
岩間 香 摂南大学, 外国語学部, 教授 (50258084)
今 正秀 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (70294270)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 牛車 / 輿 / 平安京 / 都市文化 |
研究実績の概要 |
本研究は、古代・中世のミヤコにおける乗り物文化の実態を解明し、都市の文化構造を明らかにすることを目的とする、文献史学・日本文学・美術史学・考古学による学際的共同研究である。 本年度も引き続き各自が担当分野の資史料の分析を行い、データの蓄積を進めた。 本年度は、3回の研究会を持った。初回研究会(2014年7月12日)では、「乗り物文化:日本文学編」として「『源氏物語』における「牛車」をめぐって」、さらに、「乗り物文化:考古学編」として「車、くるま、クルマ‐車に関する小ネタ集‐」というタイトルでの報告がなされ、活発な討論・議論が行われた。 第2回研究会は、研究分担者が主催する説話文学会12月例会(2014年12月13日)および仏教文学会12月例会(2014年12月14日)への参加とした。両研究会に出席し、日本文学と隣接諸科学の連携についての見聞を広げた。 第3回研究会(2015年2月11日)は、「乗り物文化:文献史学編」として、「平安貴族が歩く・乗る・馳せる」という報告を行い、多方面からの意見が出され、議論が深められた。 このように、研究会で顔を合わせることでお互いの作業の進捗状況を確認し、知識の共有や助言を得ることが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「『新・輿車図考』構築のための作業」を統一テーマとして各自で作業を行った。 文献史料データ蒐集担当は、前年度に引き続き、史料の補填を行った。さらに、江戸時代の国文学者たちが集めた古代・中世の乗り物文化のデータの再検討を始めた。史料閲覧を通して、史料の写真を集め、いくつかのカテゴリーに分類できるところまで作業は進んでいる。 絵画資料データ蒐集担当は、刊本から乗り物に関する図像をピックアップし、一覧表を作成中である。 しかし、日本文学の研究分担者の急病で、日本文学関連の作業が遅れている。特に、「牛・牛飼童関連史料」のパイロット調査、そのための『駿牛絵詞』に関する研究史の整理がまだ出来ていない。次年度に、担当者の回復を待った上で、早急に手当を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、本研究の最終年度である。参加者それぞれが『新・輿車図考』を活用し、古代・中世における乗り物文化に関する研究論文を執筆するための作業を行う。 その中では、乗り物としての牛車・輿だけではなく、それを動かす牛や車以外の乗物である馬などへの目配りも行う予定である。 これらの作業を通じて、本研究が明らかにしたことを報告書(CD-ROM版)で公開していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
文献史料蒐集担当班は、研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため、当初の見込額と執行額は異なった。
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次年度使用額の使用計画 |
基本的に、当初予定通りの計画で進めていく。年3回程度の研究会の開催を共同作業とし、通常作業は各自で史料収集・分析・検討をおこなっていく。今年度も、データ処理作業の増加が見込まれ、人件費の手当をしていくことになる。また、史料閲覧を共同で行うための旅費も必要となる。 なお、研究を進めていく上で各自が必要に応じて研究費を執行したため、当初の見込額と執行額は異なったが、研究計画に変更はなく、本年度の研究費も含め当初予定通りの計画で進めていく。
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