研究課題
基盤研究(C)
江戸時代の東北地方は何度か大きな飢饉を経験している。天保の飢饉はその一つである。本研究では被害の大きかった三つの藩、すなわち仙台藩、八戸藩、秋田藩をおもに取り上げた。飢饉の現実に迫るために、飢饉下における人々の生活困難と生命危機について、全体的な考察を行った。具体的には、米価高騰、米騒動、逃亡、乞食、飢え死に、流行病、などといった問題である。さらに、飢饉の記憶や教訓についても検討を加えた。
日本近世史・地方史(東北・北海道史)