1995年の阪神・淡路大震災時に設営された避難所に関連する震災資料の所在調査及び内容分析を実施し、避難所の運営・管理・学校教育現場との関係などを主眼に研究を進めた。同時に、2011年の東日本大震災時の避難所関連震災資料に関する調査を進め、大都市で発生した直下型地震災害時の避難所と、津波災害を伴う地震災害時の避難所に関する震災資料の所在調査及び特徴を比較検討することを試みた。 未だ現代文書であり、歴史学や史料学上の「史料」としての範疇に入らない震災資料について、震災資料の史料学的価値及び研究視座を提示した。
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