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2013 年度 実施状況報告書

近代日本における都市制度形成過程の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520788
研究機関奈良大学

研究代表者

小林 丈広  奈良大学, 文学部, 教授 (60467397)

キーワード近現代史 / 都市 / 地方自治 / 地方制度 / 公共政策
研究概要

今年度は当該研究課題の2年目ということで、初年度に収集した史料の整理・解読、追加調査などを中心に実施した。追加調査に関しては、これまで新潟や金沢などの調査を実施していたので、今年度は静岡、東京、山口(萩・下関を含む)などについて実施し、さらに小規模の都市として伊勢、福知山、草津、守山などの調査を行った。
また、史料の解読についてはこれまで収集した京都、新潟、金沢などの関係史料の解読を進め、新たに東京、山口(萩・下関を含む)などの史料の収集を行った。とくに、懸案となっていた山口地方の史料調査において、都市制度の導入に関わる簿冊の撮影を行うことができたのは大きな収穫であった。
中央の制度の変遷についての史料の解読も進めたが、現在のところでは新たな資料の発見には至っていないので、さらに史料収集の範囲について検討を行った。
行政文書の保存に関しては、山口や下関、守山の史料保存機関の調査を行うことができた。とくに、山口と下関においては担当者との意見交換を行い、自治体における史料保存のあり方について新たな知見を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2年目ということで、これまで調査を行うことができなかった地域の調査と、すでに収集できた史料の解読に力を入れた。ただ、未調査地域の調査は、対象となる施設の都合もあり、なお実施できていない地域を残している。また、新潟や金沢など関係史料が多量にあることがわかっている地域については、研究テーマに堪能な研究者の協力が十分得られておらず、次年度以降に課題を残している。

今後の研究の推進方策

もともと十分な知見を持つ研究者が少ないところから取り組み始めた研究課題であるので、現状における問題点は、ある程度予想の範囲内といえる。そこで、次年度には調査・研究が予定通り進んでいない地域について、研究代表者自身が直接調査を実施することで、一定の見通しを立てることにする。また、収集できた史料については、これまで以上に研究補助者などを積極的に活用して、内容の検討を進めることにする。

次年度の研究費の使用計画

追加調査や史料収集に予定よりも若干の遅れが生じているために、初年度と2年度目において予算の執行残が生じることになった。とくに、不急の史料については、後に不足が生じないように、複写などを後回しにしたものもある。
今後は、追加調査及び史料収集をより計画的、積極的に行うことにする。とくに、研究に必要であるが、不急のために後回しにしてきた史料については、積極的に複製を作成し、解読作業を進めることにする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 京都における歴史学の誕生―日本史研究の創造者たち―2014

    • 著者名/発表者名
      小林丈広編著
    • 総ページ数
      285頁
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 近代日本の歴史都市―古都と城下町―2013

    • 著者名/発表者名
      高木博志編
    • 総ページ数
      600頁
    • 出版者
      思文閣出版

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公開日: 2015-05-28  

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