本研究は、4~6世紀前後における東アジア世界の出土文物が表現する文化や生活にかかわる諸要素、とりわけ服飾要素を分析することによって、この時期の民族移動や文化融合の実態を明らかにすることである。 この計画に沿って、4年間の間に、中国本土の他、日本列島、朝鮮半島諸国、新疆地区、内外モンゴル、ウズベキスタンにおける3~8世紀の服飾資料をデジタルデータの画像形式で収集し、1万ファイルを超えるデジタルデータを得ることができた。これによって、当該時期における服飾史を民族分布・民族移動・社会変動などとの関連から再構成することができた。
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