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2013 年度 実施状況報告書

19世紀英領ビルマの現地人官吏と植民統治体制についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520796
研究機関千葉大学

研究代表者

岩城 高広  千葉大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (90312925)

キーワード英領ビルマ / ミャンマー / 植民地 / 官僚制
研究概要

本年度の研究計画は、現地調査を実施し、収集した文書の分析により、ビルマ人官吏の視点から植民統治体制を考察することであった。そして以下のように、計画どおり現地調査をおこない、収集した史料の分析をひきつづきおこなったことを実績としてあげることができる。
まず現地調査について、2013年12月20日より14年1月2日までミャンマーへ出張し、国立公文書館で調査をおこなった。今回は、1870~90年にかけて、ビルマ南部ピャーボン県において作成された文書をおもに閲覧した。とくに総務局(General Department)の文書のなかから、ビルマ人地方官吏の任免状況や上司にたいする各種申し立てに、税務局(Revenue Department)の文書のなかから、地方官吏の個人ファイルに、それぞれ着目して、地方官吏の地位や業務内容をめぐって、いかなる問題が生じていたのかを調べた。
また、本研究課題の研究成果の一端を、2014年8月にシンガポールで開催予定の「国際ビルマ研究集会」で発表する準備を進めた。これまでに収集した文書のうち、昇給や昇進をもとめる文書、異動を願い出る文書など、上司にたいするさまざまな要望を記した文書にもとづき、植民地体制下におけるビルマ人地方官吏の主張の歴史的意味について、口頭報告をおこなう予定である。報告は“Requests Submitted by Burmese Subordinate Officials in the Late Nineteenth Century: Contents, Format, and their Significance to the Colonial Administration”という題目で応募した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画上で今年度中におこなうべき作業を、ほぼ計画どおり実行できたため。

今後の研究の推進方策

年代、地域、関係部局などの基準で分類整理済みの文書の分析をひきつづきおこなう。まずはビルマ南部ピャーボン県の、19世紀末の文書にしぼって考察を進める。また、研究実績の概要でも記したように、国際研究集会で、研究成果の一端を報告する予定である。

次年度の研究費の使用計画

現地調査期間が計画していた期間より若干短くなったこと、ミャンマー国立公文書館の複写費が前年度にくらべ値下がりしたことによる。
現地調査の期間、内容を再検討し、複写費および現地出版物をふくめた資料購入費に充てる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Requests Submitted by Burmese Subordinate Officials in the Late Nineteenth Century: Contents, Format, and their Significance to the Colonial Administration2014

    • 著者名/発表者名
      岩城高広(Takahiro Iwaki)
    • 学会等名
      International Burma Studies Conference 2014
    • 発表場所
      シンガポール
    • 年月日
      20140801-20140803
  • [図書] ミャンマーを知るための60章(分担執筆)2013

    • 著者名/発表者名
      田村克己・松田正彦編著
    • 総ページ数
      396(32-35)
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2015-05-28  

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