研究課題/領域番号 |
24520802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井谷 鋼造 京都大学, 文学研究科, 教授 (60144309)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | トルコ共和国 |
研究概要 |
平成24年度は8-9月にトルコ共和国イスタンブル、エイリディル、コンヤ、アクシェヒル、アクサライ、カイセリ市、及びドイツ連邦共和国ベルリン市へ現地調査に赴き、各地で12-20世紀に造られた多くのアラビア文字碑刻銘文資料を実見し、写真撮影し、その他の参考図書資料も多く収集した。調査より帰国後、それらの資料を整理、解読、検討し、その研究成果の一部は、京都大学人文科学研究所主催の人文研アカデミー(平成24年10月18日)、及び同研究所の稲葉穣教授の主宰する研究班「中華の西、イスラームの東」(平成25年2月22日)において発表した。平成24年度中(平成25年3月)に実施したイラン・イスラーム共和国における、別のアラビア文字刻銘文調査を併せて、多くの資料が収集され、これまでの研究実績と併せて西アジア地域における、石板、陶板タイル、木製品上のアラビア文字刻銘文資料の残存状況とそれらの資料の伝える内容が具体的にさらに明らかになり、今後の調査と解読、研究を続けることにより、さらに網羅的で、正確なアラビア文字刻銘文資料研究への展望を持つことが可能になった。平成24年度に実施した現地調査及びその後の研究実績の意義は極めて大きなものがあると評価できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要にも記したように、平成24年度の研究は順調に進展している。これまで本研究の代表者は、16年にわたり研究課題に掲げた研究を続けており、外国での現地調査、事後の解読、研究共に、明確な研究計画の準備、計画達成の予想などが充分に行えるため、今後の調査研究の進展、研究成果の公表等についても全く不安や曖昧な点がない。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度以降についても、これまでの研究方法、研究計画に従い、さらに調査地域を拡大して、現地調査を行い、アラビア文字刻銘文資料の収集を進める。平成25年度には、これまで収集、解読、研究の終了した資料について、学術雑誌等に公表する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度について研究費の使用計画に大きな変更はない。平成24年度とほぼ同様に使用する予定である。
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