研究課題
基盤研究(C)
イベリア半島東部の「辺境」で展開された大規模な征服・入植運動は、農村景観の「城塞化」を阻害するものではなく、むしろ逆に、エブロ川流域のみならず、テルエルを筆頭とする国王ウィラの広大な属域と、テンプル、聖ヨハネ、カラトラーバ、サンティアゴ騎士団の領域支配によって事実上二分された下アラゴンにおいても、城塞集落を基礎単位とする封建的な空間編成を創出したのである。
西欧中世史