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2014 年度 実績報告書

近代フランス政治エリートの社会経済的属性分析-応用プロソポグラフィ分析アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 24520823
研究機関東北大学

研究代表者

小田中 直樹  東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (70233559)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード19世紀フランス史 / プロソポグラフィ / 選挙制度 / 名望家
研究実績の概要

1.最終年度の研究成果
本研究の主要な分析対象地域は、フランス西部に位置する「広域西部地方(Grande Ouest)」であるが、最終年度は、地域的な比較対照をおこなうことを目的として、フランス南部に位置するラングドック・ルシヨン地域圏を構成する5つの県(ガール、エロー、オード、ピレネ・オリアンタル、ロゼール)についてデータの収集と分析をおこなった。具体的には当該5県の県文書館において、第二帝制期の官選候補制度に関する資料調査をおこなった。発見した資料については現在分析を継続中であるが、地域的な比較対照を経たうえでも、広域西部地方を対象とする昨年度までの研究からえられた知見は十分に説得的なものであることが想定できる。

2.研究機関全体を通じた研究成果
本研究は、フランス第二帝制期立法院議員選挙における官選候補制度を対象として、既存のプロソポグラフィ分析の成果を活用するべく、同分析の成果を「比較、ギャップ導出、バイアス確認」という手法を用いて利用する(応用プロソポグラフィ分析)ことを目的とした。具体的には、応用プロソポグラフィ分析をもちいて政治的エリートが持つべき属性のイメージを分析すると、同時期については「地主から商工業者へ」というトレンドが存在することが明らかになった。この結果は、これまでの通説たる「フランス革命から19世紀末に至るフランスでは、地主を中核とする名望家が、一貫して政治的エリートの位置を占めていた」という理解に対して疑義を呈しうるものである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Reading the National history textbook in Global age--A case of an official Korean History textbook for high-school--2014

    • 著者名/発表者名
      小田中直樹
    • 雑誌名

      東北大学TERGディスカッション・ペーパー

      巻: 318 ページ: 1-12

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 東アジアの西洋史学とグローバル・ヒストリー2014

    • 著者名/発表者名
      小田中直樹
    • 雑誌名

      思想

      巻: 3月号 ページ: 2-5

    • オープンアクセス
  • [学会発表] グローバル・ヒストリーの史学史的位置2014

    • 著者名/発表者名
      小田中直樹
    • 学会等名
      日大史学会
    • 発表場所
      日本大学文理学部(東京都・世田谷区)
    • 年月日
      2014-06-21
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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