商代後期の中国最古の馬具は、西アジアに起源を持つ。この時期には二枝式の銜が発明され、西周時代前期に改良されて一部分が捩じれた形になった。西周前期には3孔を持つ角製のヒョウが西方から伝来し、それを青銅で模したものが発展して西周時代の代表的な型式のヒョウが成立した。西周後期から春秋前期にかけて、銜の外環が大きくなり、そこにヒョウを差し込む型式のくつわが成立した。シベリアでも類似型式が広まったが、それよりも早い。 銜の鋳造には二方法がある。西周時代には、捩じれた8字形部分を2枚の鋳型で鋳造したが、戦国時代には同一平面にある8字形部分を2枚の鋳型で鋳造するように変わった。
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