研究課題/領域番号 |
24520864
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
平野 修 帝京大学, 総合教育センター, 講師 (90620865)
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研究分担者 |
河西 学 帝京大学, 文学研究科, 講師 (60572948)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 製塩土器 / 堅塩 / 焼塩 / 考古学 / 古代 / 中世 / 内陸 / 生産流通 |
研究概要 |
平成24年度は、山梨県内のうち韮崎市域の製塩土器資料の抽出および資料化(実測作業)をおこなう。当該市域ではすでに発掘調査され報告書も刊行されている宮ノ前遺跡と石之坪遺跡、中道遺跡から計177点の製塩土器資料を抽出することができ、実測・写真撮影・観察一覧表作成をすることができた。 また平成24年度には8月に愛媛大学において開催された東アジア塩業考古学に関する国際シンポジウム、11月には茨城県立歴史館で開催された「霞ヶ浦の塩」展、12月には独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所で開催された「塩の生産・流通と官衙・集落」と題した研究集会にも参加することができ、今後の研究において大いに参考となったとともに、刺激も強く受けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新資料の抽出が当初年度から期待以上の量にのぼったことから、新資料の抽出という面では大いに満足できるが、当初の平成24年度の研究実施計画では、資料化した資料をパソコン等によるトレースまでとしていたが、実測作業が想像以上に手間取ったことから、それら作業や、形態分類等の考古学的分析などは次年度へ繰り越しとなった。また、研究分担者による資料の胎土分析、山梨県隣接地域における製塩土器資料探索および出土遺跡の現地踏査、文献史料調査等も次年度に繰り越すかたちとなった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は引き続き、山梨県内を中心とした製塩土器新資料の抽出と資料化に努めるとともに、H24年度に抽出した韮崎市域の製塩土器資料の胎土分析を実施する。資料化に伴う実測スタッフの確保や、専門的知識を有する各地域の発掘調査担当者の協力が重要となる。
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次年度の研究費の使用計画 |
・新たに抽出した製塩土器の資料化 ・胎土分析の実施 ・関連シンポジウムもしくは研究会への参加 ・山梨県外出土製塩土器資料調査
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