研究課題
最終年度、槙林(研究代表者)は現地調査を継続し、米澤(研究分担者)も引き続き江蘇平原のDEM作成と地形解析を行い、かつ両者の成果を統合してその成果を公表することにした。課題であった対象地域の画像データの質的問題を克服するために、再度異なる衛星の画像データを購入し、DEM解析を試みた。その結果、良好とは言えないものの、わずかな微高地を捉えることができた。これにより、江蘇平原の南北に連なる微高地帯つまり海岸砂丘帯と推測される形状を可視化することができた。ただし、より明瞭な解析結果を得るために、近日、解像度高精度のAROS画像が公開される予定から、これを待って入手し再度DEM解析を試みる予定である。これは今後の課題としたい。この間、槙林は江蘇平原の塩城、淮安などの博物館等で遺物調査を行った。当該地域では近年の開発がありながらも、新たな発掘調査が行われておらず、生業を包括的に扱える考古資料について尚も不十分である。一方、槙林と米澤は、研究協力者の陳傑氏や孫国平氏等の情報提供のもと、江蘇平原の地形状況と画像データとの比較のため現地にて確認を行った。また、これまでの研究成果を日本考古学協会総会、東アジア考古学会(SEAA)、情報地質学会等で発表し成果公表の一部とした。
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Journal of World Prehistory
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日本考古学協会第80回総会 研究発表要旨
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考古学研究会60周年記念誌 考古学研究60の論点
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