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2014 年度 実績報告書

東アジアにおける小札甲の受容と展開ー日本古代の甲冑を中心としてー

研究課題

研究課題/領域番号 24520878
研究機関公益財団法人元興寺文化財研究所

研究代表者

塚本 敏夫  公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (30241269)

研究分担者 小村 眞理  公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (10261215)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード武具 / 甲冑 / 小札甲 / 人形 / 実験考古学
研究実績の概要

平成26年度は(1)と栃木県益子天王塚古墳出土小札甲(6世紀)の調査を行った。草摺裾札には革小札の痕跡あり、腰札、竪上最上段には革小札の痕跡は確認できず。現状では、鉄革併用であることは確認できたが、構成の同定は出来なかった。明治大学所蔵の長野県大室古墳群186号墓出土小札甲(6世紀)の鉄革併用小札甲の実態解明を行った(考古学協会で発表)。鉄革併用小札甲が6世紀後半には広範囲に流通していたことが明らかとなり、大きな成果を得た。
(2)昨年度行った堅固性の比較実験を行った結果と実験での鉄小札の貫通状況が小札に残る”矢傷”の痕跡と指摘されてきた善通寺市王墓山古墳出土品と痕跡が酷使していること、従来の指摘以外にも多様な傷痕跡があることが判明した(日本文化財科学会で発表した)。
(3)小札祭祀は横浜市北川表の上遺跡40号焼失住居(6世紀)出土の草摺裾札が火災の片付け祭祀と確認でき、また、宮城県原田遺跡のSI30焼失住居(8世紀)出土の小札群が3型式以上の小札からなり、大宰府製政庁跡と同様の火災の片付け祭祀と確認できた。また、我孫子市野守遺跡の住居跡から無腕式人形2点(1次6号竪穴、5次2号竪穴)と小札転用人形(11次2号住居)が畿外で初めて確認できた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 大室186号墳出土小札甲の理化学的分析とその構造2015

    • 著者名/発表者名
      塚本敏夫、山田卓司
    • 雑誌名

      信濃大室積石塚古墳群の研究

      巻: Ⅳ 考察編 ページ: 147-156

  • [学会発表] 武具の変遷と防御性の検証実験(2)2014

    • 著者名/発表者名
      塚本敏夫、小村眞理、初村武寛、田中由理
    • 学会等名
      日本文化財科学会
    • 発表場所
      奈良教育大学
    • 年月日
      2014-07-05 – 2014-07-06
  • [学会発表] 下馬周辺遺跡出土鎧の調査・保存処理2014

    • 著者名/発表者名
      初村武寛、塚本敏夫、川本耕三、山田卓司、岡田一郎、植山英史
    • 学会等名
      日本文化財科学会
    • 発表場所
      奈良教育大学
    • 年月日
      2014-07-05 – 2014-07-06
  • [学会発表] 古代・中世における武具埋納祭祀の具体相2014

    • 著者名/発表者名
      塚本敏夫
    • 学会等名
      日本考古学協会
    • 発表場所
      日本大学文理学部キャンパス
    • 年月日
      2014-05-17 – 2014-05-18
  • [学会発表] 大室古墳群出土武具の再検討―186号墳出土小札甲の再整理を中心として―2014

    • 著者名/発表者名
      塚本敏夫、中村新之介
    • 学会等名
      日本考古学協会
    • 発表場所
      日本大学文理学部キャンパス
    • 年月日
      2014-05-17 – 2014-05-18

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公開日: 2016-06-01  

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