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2013 年度 実施状況報告書

古墳時代における渡来系集団の出自と役割についての考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520880
研究機関奈良県立橿原考古学研究所

研究代表者

坂 靖  奈良県立橿原考古学研究所, その他部局等, その他 (30250377)

研究分担者 中野 咲  奈良県立橿原考古学研究所, その他部局等, 研究員 (00470279)
キーワード国際情報研究 / 東アジア / 渡来系集団 / 古墳時代
研究概要

本年度は、昨年度までにおこなった奈良盆地における韓式系軟質土器・陶質土器集成データベースに追加・修正を加えるとともに、渡来系集団に関連する遺物である土製品(移動式竈・鍋、土製竈枠、煙筒形土製品)のデータベース作成をおこなった。また、分布図作成のためのベースマップの作成をおこなった。さらに、韓国慶尚道方面で以下のような関連遺物資料の調査と遺跡踏査などをおこなった。巨済長木古墳出土円筒形土器、金海鳳凰台遺跡出土移動式竈・羽釜(以上 国立金海博物館)高霊伝大加耶宮出土竈・泗川勒島遺跡出土土製竈枠・煙筒形土製品(以上 国立晋州博物館)金海礼安里古墳群出土羽釜・金海伝金官加耶宮墟址出土移動式竈(以上 釜山大学校博物館)大邱漆谷遺跡出土移動式竈・慶山林堂遺跡出土移動式竈、煙筒形土器・慶山漆谷遺跡出土移動式竈・高霊伝加耶宮墟址出土竈・大邱時至遺跡出土土管(以上 国立大邱博物館)浦項冷水里古墳出土移動式竈(国立慶州博物館)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データベースのがほぼ完成し、追加調査などをおこなう段階である。本年度は朝鮮半島南部・南東部地域での資料調査を実施した。昨年度の西部・西南部地域の資料調査とあわせると、残るのは東部・中部地域を残すのみである。

今後の研究の推進方策

今後はデータベースの追加及び、金属資料など奈良盆地の渡来系集団と相関する基礎資料の調査をおこなう。海外での朝鮮半島南部・西南部地域の追加調査をおこなうとともに、まだ調査をおこなっていない東部・中部地域の資料調査をおこないたい。その上で、資料調査の結果を分析し、奈良盆地各地に居住した渡来系集団の出自とその役割について考察し、その成果を公表する。

次年度の研究費の使用計画

本年度計画していた短期の海外調査が研究代表者の体調不良により1件中止となったため。
最終年度に計画している印本費の追加及びそれに関わる人件費に充当する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] 朝鮮半島の炊事文化が古墳時代の日本列島に与えた影響と受容過程-北部九州地域及び近畿地域を中心に-2014

    • 著者名/発表者名
      鄭修鈺(庄田慎矢・中野咲訳)
    • 雑誌名

      古代文化

      巻: 第65巻第4号 ページ: p72-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 古墳時代の遺跡構造と渡来系集団2013

    • 著者名/発表者名
      坂 靖
    • 雑誌名

      古代学研究

      巻: 199号 ページ: p9-p16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大和地域2013

    • 著者名/発表者名
      中野咲
    • 雑誌名

      古代学研究

      巻: 199号 ページ: p33-42

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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