研究課題
基盤研究(C)
奈良県内から検出された古墳時代(3~6世紀)の朝鮮半島と関わる考古資料を集成し、百済・馬韓地域、新羅・加耶地域と関連する遺構・遺物及び特定地域とは結びつけることのできない遺構・遺物に分類した。これらから、渡来系集団の足跡をたどり、それぞれが当時の生活様式・生産技術の革新に大きな役割をはたしたことを確認した。さらに、渡来系集団の出自は、政治的中心地ではなく周縁地域にあり、その技術も最先端のものではないことを明らかにし、帰属意識の明確でない自由往来の海洋民の存在が重視される点を明らかにした。
考古学