我が国の集落対策は集落の維持・再生を絶対的命題として取り組まれてきた。だが,実際には消滅する集落が現れており,今後は急激に増加するものと思われる。本研究では,居住者実態がなくなった無住化集落の分布を明らかにすることとともに,どのような地理的条件の集落がどの時期に無住化していったのかを明らかにした。また,無住化の恐れがある集落の実態についても把握することで,集落が無住化していくプロセスを動態的に明らかにした。さらに,無住化後も通い耕作などを通して集落は活用されている実態から,集落の無居住化後も,一定期間は集落が活用されることも明らかにした。
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